映画祭なら大爆笑が起きるであろうシーンが随所にあって、一般上映ながら吹き出す笑い声があちらこちらから。
コメディとしては最高におもしろいし、ドラマとしても最高に泣かせる。
印象に残るシーンがたくさんあった。
ディテールを言うと、現代と過去の繋ぎをもう少し丁寧にしても良かったのでは?とか、お金はどこから?とか、なくはないがそういう細かいことを言うのは野暮かと思わせる豪腕さがある。
台湾映画の「おばあちゃんの夢中恋人」を少し思い出したが、母娘の愛をピンポイントに描いているこちらの方が単純に共感出来る。
何より、出演者ひとりひとりのキャラが立っていて、コメディアン、コメディエンヌの宝石箱!
シリアス古装劇でお馴染みの方もいて、層の厚さはさすが中国。
本人が演じていることもあって、他の出演者も20歳そこそこを30代の方が演じていて、そこが少し気になるが、それもご愛嬌。
惜しいのは、翻訳字幕では説明しきれない時代背景やことわざ。
これが分かればもっとおもしろい。
パンフレットを読んでから再度観たくなる。
満足度はかなり高い。