miraikako

茜色に焼かれるのmiraikakoのネタバレレビュー・内容・結末

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初日。

オダジョー、最初の2分でいなくなった(笑)
回想シーンすら、ない。
なのに、思い出として語られるだけなのに、この人がどんな人だったのか、わかるから、オダジョーはすごい。

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あの、高齢者運転事故とか
シングルや風俗、オンナを下に見るとか
あちこちに散りばめられている現代的問題は、解決されるわけでもスッキリするわけでもなく、ただそこに、あって。

嫌な人をそれなりの役者が真剣にやるから
みんなほんとにやな奴です。オノマチに言わせればそのへんにベタベタ貼り付いている、そんな言葉をみんなで描いてた。まさに人間の当たり前にある認めたくないソレを、周囲にペインティングするみたいに。。

そして、守るべきルールとはなんなのか。
約束とは、ルールとは、規則や法律、こうあるべきものが失われた時代、なのかも。

それぞれの役者が出番こんだけなのに熱演。

息子も、よかった。昔だったら池松くんがこの監督のもとならやってたような、思春期大人の入り口にいる真っ正直な少年、笑いを引っ張る場面もいくつかあって頑張った。今後楽しみ。←なのにやたらいいガタイ

けいちゃんの存在と喪失の大きさ
もうホント怪しげな大人やらせたらピカイチの永瀬さん。

役者が良い映画はほんとに素敵よ。


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で。愚痴

ヤクザと家族のオノマチがだぶってしまったのは、あの映画観た人はわかると思う。
良い悪いではなくて、こういうの抱えた難しい役をできるこの世代が、薄いのかな。年齢や見た目、演技力、見渡すと確かに彼女しかいないかも。
満島さんだと少し若すぎるし、松さんじゃないしなー。キャスティングと、公開のタイミング。コロナで思うようにいってないのかもしれない。

2021/5/21
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