Lou

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡のLouのレビュー・感想・評価

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"歩いてみた"世界。歩いて"見た"世界。歩いたから"見えた"世界。

ミニシアターの先駆けである岩波ホールで最後に上映されたという本作。そういった事情がなければ近所の映画館で上映されることもなかっただろうと考えると映画はつくづく縁だなあと思う。

ドキュメンタリー映画ということでブルースチャトウィン本人の映像が大半を閉めるかと思いきや彼が実際にスクリーンに映る時間はそれほど多くなく、大半は彼に影響を受け、彼と一緒に過ごした人らのインタビュー等で構成されている。監督のヴェルナーヘルツォークはまさにその1人であり、むしろこの映画は彼の自伝のようでもある。まさにそれはブルースチャトウィン本人ではなく、彼の足跡を辿る旅であった。ゆっくりと木々の小道を歩いてゆくラストが印象的。
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