二瓶ちゃん

農家の嫁は取り扱い注意! Part1 天使降臨篇の二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

2.6
少し前に行った青森の映画館で、チラシを見かけた本作。レンタルが旧作に、ということで、なんとなくのエロさに期待しつつ、件の「れいこいるか」を手掛けた(そんなに好きな作品でもなかったが)いまおかしんじ監督、ということで鑑賞。

うん。クソ。時間の無駄。この作品って誰が見るんだろうね。スナックのママが来た男に騙されながら性交するシーンの長回しとかあるんだけど、正直に言って冗長だし、AVよろしく男性優位の支配的性交シーンであることから、やっぱりこういう映画なんだなぁと。中高生に間違った認識を与えかねない、ね。

ストーリーはある意味でいい。鬼滅の刃みたいに何でもかんでも説明してくれる。鬼滅よりも親切かもしれない。ジャパニーズ・シュール・ムービーとは違い、意味のないものは出てこない。火の用心の男たちも、謎の女老人も、結局は存在の意味がわかる。物語を進行する上では不要な要素であり不快な要素でしかないものが多すぎたが、十二分に勧善懲悪を徹底した話だったとは。

キャラクター。本当に問題だらけ。前述したように不快なキャラクターだらけ。姑、覗き魔。綾瀬はるかよろしくな主人公の女性(女優名はわかるがキャラ名が作中であんまりわからなかった)の行動の一貫性のなさ。農家の夫に関しては呼び捨てだけどタメではなく敬語。あと悪役ゾーンについて言えば、あまりにもステレオタイプのみで深みがない所業すぎて、悪役としての魅力がない。まぁこんな映画にこのこと言っても仕方ないよね。

一体誰に向けて作られた作品なのか。プロモーションであって、ターゲットとかは無いのか。主人公の妄想性交シーンなどから、対象は中年の人生や世の中になんとなく不満がある男性なのではないか、とは思ったが、こんな稚拙な作品を好むだろうか?やっぱりわからない。映像特典のキャストへのインタビューとか誰が見るんだろうか。

ダメだ。不満な箇所ばかり挙げ連ねてしまった。
以下、箇条書きで端的に本作のエロティック作品としてのいいところ。
・フミカちゃんかわいい
・一応性交シーンはあるにはある
・ストーリーがわかりやすい。目をつぶれる
・そういう意味では目に優しい
・エンドロールはクラシック的なやつ
・アクションすご〜い
・繰り返す定点画角で過程を覗き見〜

普段見るような領域ではないが、やはりここまででわかるようにことごとくこの種類の映画は自分に合わないと実感。日本のB級は見続けたいかと思うが、このゾーンはもういいかな。時間の無駄について教えてくれて、今後の私の人生の時間を大切にしてくれた、というわけでこの評価。

ミュージカルっぽい台詞回し。あんたら〜ゆるさな〜いは多分コメディ要素。