このレビューはネタバレを含みます
最新作が物足りなくて。過去作見直し。
東宝
【締めはロマンス】
蘭が新一の不在に慣れきっていない感じが良くて、それが上手に物語を盛り上げます。
まだ灰原もいなくて、登場人物がアホほど少ないので、それっぽいミスリード(市長の息子)とかありますけど、もうわかりやすすぎる犯人推理ゲームです。
若い頃の作品をシンメトリーじゃないからって言いながら壊すのは単純だと思ったけど、そこにバブルも絡んでくるとは何だか闇がある。
バブルといえば、蘭や園子の着ている服がものすごくバブリーでキラキラしているカラーリングに感じた。
小難しい推理劇よりも、アクションと展開の速さを売りにした感じでした。
次々に仕掛けられている爆弾、そして火災事件、ノンストップに何かしらあるのでそれが作品の推進力になっています。
今は覚えられているかわからないソーラー式のスケボー、ちゃんとダイヤルも見せる変声器、少年から盗んだ自転車、強化靴など活かして、ちゃんとアクション見せてくれます。今となってはチャチなスケールに見えてしまうが、鉄道路線全回転させるっていう展開もまぁ一つアクションだよね。
あっさりと犯人判明してからもまた一踏ん張りで、もうおしまいなんじゃないか、っていう絶望感を滲ませながらもハッピーエンド!
シブヤ系なサウンドで新一のハッピーバースデーを祈ったらおしまい!いいね、これがエンタメ映画だよね!ということでこの評価。
多分今のコナンより言葉遣いが悪いシーンがあるのと、ターゲットを低年齢層にしているからか、少年探偵団が難しい言葉の説明をしてくれたりする。
数少ないちゃんと読めるタイトルのコナン映画なのかもしれない。