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The Seventh Walk(原題)
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『The Seventh Walk(原題)』に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0
【アミット・ダッタは絵画の立体機動装置だ】
2021年のテーマは踊らないインド映画です。2010年代以降、日本でも観られるようになってきた踊らないインド映画の傑作を掘っているのですがMUBIはそんな私の期待に応えてくれる。インドの実験映画監督アミット・ダッタの特集が組まれているのです。昨年観た『NAINSUKH』は18世紀に活躍した画家NAINSUKHの作品を再現することで二次元を三次元に変換することに成功していた。本作ではParamjit Singhの油絵と木炭画にインスピレーションを受けた作品となっています。これが凄まじい作品でありました。

アミット・ダッタは、都会の喧騒とした時間の流れから逃れ、スピリチュアルな音楽と美しさを極めた自然や建築構造の中で絵画の再現を行い、強烈な没入感を与える。その催眠効果の五感に訴える世界は何も考えずとも楽しいものがある。

ただ、よくよく画を見つめているとアミット・ダッタによる巧妙な戦略が見えてくる。Paramjit SinghとGoogleで検索すると、印象派テイストの油絵が沢山出てくる。しかし、映画では木炭画を中心に据えてくる。息を飲むような後光差し込む森林と木炭画の陰影を対比させることで、Paramjit Singhの作品に立体感を与えていく。

そして、石を浮遊させ、建物の模型を木の幹に忍ばせる。これによりリアルが失われていく。絵画に没入することは、現実の世界に置換することではなく、現実を介して虚構の世界に飛び込むことだとアミット・ダッタは語っている。そして画家というのは、自然を歩き、何気なく水辺にある石を拾う、そのアクションから森羅万象の世界を構築していく作業なんだと理論構築してみせるのだ。

そして画はいつしかアーティストの心象世界に移ろいゆく。鏡の反射のように左側の画が中央と連動する。その境目は曖昧で、その動きの微妙な時差により時を駆けていく。時は去りゆく、だが画は過去に留まる。アーティストはその時間の差異を飛び回る作業である。

このような哲学が映画全域に渡っているので、単なるスピリチュアル映画ではない。観終わった後、観る者の心に残る作品に仕上がっているのだ。

アミット・ダッタはイメージフォーラムあたりで特集上映されてほしいなと願う私でした。
アピチャッポンをさらに先鋭化したような幽玄映像世界。自然や心象と対峙し描く画家の精神世界を表現、しているのは分かるけれど流石に眠くなってしまった。