May

アミューズメント・パークのMayのネタバレレビュー・内容・結末

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう」というあらすじにある通りの内容だった。が、その単純さゆえに切れ味が凄かったし、とにかく笑った。ジェットコースターで散々体を揺すぶられ、機関車みたいな乗り物で優雅で移動させられた後、自らが運転するゴーカートの流れがけっこう面白くて、そのゴーカートで事故が起き、若者がババアはバス乗ってろ!みたいなことを言うところが好きだった。
まさにアトラクションを回るように老人が若者やシステムに翻弄されていくのだが、これといった老人自身が心の内を話したり、葛藤するというより完全に受身で刺激を浴び続け嘆く、だけというのにリアルさがあって、スタート地点(白い部屋)に戻ってくる、始点と終点の一致、無限ループ的に締めるのもよかった。
本編を挟み込む俳優の語りが、薬物の危険性や交通安全を訴える動画のようだった。

占いで若者が未来をみる場面での老夫婦の一室が『パーマネント・バケーション』みたいだった。
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