ジェイティー

ブラックボックス:音声分析捜査のジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

航空事故調査局の音声分析官マチューは、アルプスに墜落した航空機のブラックボックス解析の責任者であるポロックが失踪したことで代わりに解析の任務に就く、当初の解析ではテロと結論付けるが被害者遺族の提供で留守電メッセージを確認したところ、ブラックボックスのボイスデータとの差異に気づき別の可能性を疑うお話。

航空事故調査局全面協力らしい本作
筋書き自体にフレッシュさはないものの、一つ一つの描写は割と丁寧で130分のちょっと長めでもテンポよく、
最近このくらいのクオリティのミステリーは観ていなかったこともあってとても楽しめました。

本来、人々の安全を守るためのシステムに存在する脆弱性を少しでも是正していくはずが、結局のところ企業間の闇が招いた悲劇というのは本作品に限らず大なり小なり存在するのが悲しいところですね。

主人公マチューを演じたピエール・ニネ、毎度神経質そうな感じが上手く、一人で突っ走っていくところに妙に説得力を感じてしまいました。
ポロック演じたオリヴィエ・ラブルダン、96時間でもひどい目に遭いますが、今回も同じく灰色の人物を怪しげなルックスで演じておりました。

私自身の失敗ですが、しっかり映画館で観れていたらさらに楽しめたかもしれません。
お勧めです。