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ヴォイジャーのKotaのレビュー・感想・評価

ヴォイジャー(2021年製作の映画)
3.3
2063年、人口が飽和した地球を離れるための居住可能な惑星が発見される。だだし、その惑星に到着するまでに86年の年月を要するため、科学者達は人工授精で生み出した優秀な子供達を宇宙船に乗せ、彼らに望みを託した。しかし10年後、成長した子供達は自分達に感情や欲求が無いことを不審に思い…。

“ダイバー・ジェント”や“リミットレス”のニール・バーガー監督による新しい切り口のSF。宇宙船という閉鎖空間のなかでの集団心理を描き、どちらかというと“エス”に近い印象を受けた。子供達はクリストファー(タイ・ジェリダン)、ザック(フィン・ホワイトヘッド)、セイラ(リリー・ローズ・デップ)と、気鋭の若手俳優が集まってるから、観ていて美しい。派手なSFというよりは終始無機質で静かな雰囲気で進むから盛り上がりに欠けるのは否めない。“ガタカ”や“アド・アストラ”のようなジャンルが好きな人には受けそう。
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