Ryan

ヴォイジャーのRyanのレビュー・感想・評価

ヴォイジャー(2021年製作の映画)
2.6
観客をバカにしすぎ



ストーリー
人類が移住可能な惑星へ向け、3世代、86年の旅に出発した30人の子どもたちが、地球を離れてから10年後、自分たちが薬で感情を抑えられていたことを知り、薬の服用をやめたことから船内の統制が崩壊していくさまを描いている。


主演 タイシェリダン
監督 ニールバーガー



若手の超実力で固められた今作。
キャストは豪華でとても良いが、ストーリーが最悪すぎる。
昔ならまだしも現代でこんな誤った宇宙の物語をやるかね?そんな必要があるのか?
さすがに、宇宙に関する知識が増えた人類に対し失礼と捉えかねない。
それくらい色々と曖昧な映画。

序盤の展開や物語の設定はユニークでドキドキ感が増す。
これは面白いのでは?と感じた矢先、中盤から失速。特にラストは最悪。
もうなんでもありじゃないの。
結局、そういう人達の集まりでしょというガバガバ展開。
不思議なのは、ここまでユニークなのに面白くない事。多分、見せ方が下手。
例えば誰かが何かしらのアクションを起こした時にわかりづらい。人数が多いのもあるが、それにしても誰が何をしたのかが分からない。さらに、ご都合主義は置いといて、中身のない会話劇と若手を弄ぶかのような下手なアクション。
無駄遣いに感じる。
わざわざ船外の事も映さなくても良いのに。

タイシェリダンやフィンホワイトヘッド、GOTのアイザックヘンプステッドライト、そして何処にでも現れるリリーローズデップ。
このメンツはかなり豪華に感じるが、それでもこの映画の優勝はコリンファレルだろう。
結局、大御所が全て持っていくのだ。

余談ではありますが、コリンファレル、アカデミー賞獲れませんでしたね…


色々と惜しくも救いようのない映画であった
Ryan

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