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MS Slavic 7(原題)
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『MS Slavic 7(原題)』に投稿された感想・評価

3.2
【手紙は時空を超えたコミュニケーションツールだ】
今、密かに注目されている監督Sofia Bohdanowiczの新作『MS Slavic 7』がMUBIで配信されていたので観ました。Sofia Bohdanowicz監督は、映画超人・済藤鉄腸さんの記事《Sofia Bohdanowicz&”Maison du bonheur”/老いることも、また1つの喜び》によれば、トロントで活躍する監督で彼女のルーツであるポーランドをテーマにした作品を発表し続けているとのこと。そして本作もその系譜をゆく作品でありました。

ポーランド語の手紙と英語の手紙が並べられる。今や、遠隔地のコミュニケーションツールとしてメールやSlack、LINE等デジタルなものが多くなってきたが、手紙が持つ筆圧の温もりがこの映画から漂う。デジタルツールが時を等価として扱うのに対し、手紙はその時をその時としてアーカイブしているように見える。さて、曾祖母Zofia Bohdanowiczowaがポーランドの詩人Józef Wittlinと手紙で対話していた過去を漁りに、ハーバード大学にAudrey(Deragh Campbell)がやってくる。彼女は、手紙というものが内容以上の重みを帯びていると持論を展開し、Zofiaの人生に没入するように手紙に埋もれていく。

Sofia Bohdanowiczは《内容以上に重みを持つモノ》を本作の中心に持ってくるため、ハーバード大学の図書館に向かうAudreyのショットからセリフを廃し、バッハの重厚なバロックの旋律を共鳴させて世界を作り出していく。

Audreyの叔母はZofiaの手紙に執着する彼女の行動にいい思いをせず口論となる。ここで、ある種の手紙や映画とは違う手紙を楽しむことの問題点が浮かび上がる。手紙はA→Bの一方通行なメディアだ。しかし、それを第三者が覗き込む。Zofiaの戦後の苦悩を消費してしまっているのではないかという問題提起が投げかけられるのだ。そこから、映画や文学の世界にある個人のドラマを消費することは、自分の身体に生きる知恵や、アイデンティティを肉付けする役割を持っているが、ドラマの当事者にとっては大きな問題を軽々しく扱ってしまう問題を孕んでいる。

Sofia Bohdanowicz監督作は初めて観たのだが、恐らくこれは彼女が自分のルーツであるポーランドと向かい合うことについての自己批判的作品ともいえる。物語の一部をつまみ食いする罪悪感と、それでもその行為の重要性について自問自答する興味深い一本でありました。
ひたすら何も起こらない。貴重書のリーディングルームには基本パソコンか鉛筆しか持ち込めないのに(超絶当たり前)ペンを持ち込もうとして司書の人に止められて「え〜でも私はペンの方が良いのに〜」とか言ってる時点で「美術館のキュレーションは誰でもできることじゃなくて最低でも修士号が必要!」ってブチ切れてた叔母の方が正しい。