主人公が叔母を殺めてしまったと勘違いしたまま謎の逃避行を繰り広げ、他人の台詞が悉く皮肉になってるだけの心もとない映画。 かわいそうは面白いってアイデア一本だしオチもあんま好きじゃない。ただ低俗な殴り合いから急にノワールへ変貌するホテルのシーンは落差で強烈に感じる。レコード怖ぇ…。

おもしろい！

フレンチノワール映画祭②/⑤

カルロ・リム監督による、日本未公開の【ブラック・コメディ】。


消えた死体を探す、という全くトリッキーじゃない、
シンプルな【ロスト・ボディ/死体が消えた夜】。


引越し荷物を運搬する仕事で、
−27℃の極寒車中で凍死したロブリジョア婆さん。
同乗していた男が、
厄介事を避ける為、棺桶代わりに荷物の タンス に隠してカギを掛けた。
翌日、
税理士の甥、プック（フェルナンデル＊）にその事を打ち明けている最中に、トラック毎、盗賊に盗まれる。

公証人事務所にて、
死亡の法的な証明には死体が必要で、叔母の死体を追う甥のプック。
先ずは、引越し輸送屋に向かう。
まもなく、トラックと盗賊団は見つかったのだが、、

開始15分内で、
ジャンルが明確になるのは立派。
脚本の出来の良さを保証する目安。
そのままテンポ良く、タンスと共に話も増幅してローリング。
やはり、負の連鎖 には、ブラコメの作風がベター。


ラスト前、
◯に落ちた時に オチ が見え、ちと残念なオチを除けば、イギリスの イーリング・コメディ に引けを取らない（対抗したかのような）、万人受けするコメディの隠れた拾い物。

死体を追ってドタバタ、
現代リメイクも可能だが、このオチは絶対改変しないと通用しない。


＊注記
フェルナンデルは、フランスのコメディアン。

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• #フレノワ祭