Reno

彼女が好きなものはのRenoのネタバレレビュー・内容・結末

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんて良い映画なの、、、
まだまだ日本はセクシャルマイノリティをうまく描けない印象があったから、日本の作品にこんなに文句なしに感動させられて嬉しい衝撃…

全てが丁寧でちゃんと同性愛と同性愛者が受ける苦しみとそこに対する思いだったり、生きる上での考え方、人との付き合い方、色んなものが違和感なくリアルに伝えられてるように思えて

色んな立場の人から受けるマイクロアグレッションとか、すれ違いとかもとてつもなくリアルで

うまく表現できてないけど、とにかく同じセクシャルマイノリティとしてすごく嬉しかったし感動した

三浦さんがステージで、「自分を守るためじゃなくてみんなを守るための壁を作ってる」っていってくれたのも、自分で言うと偽善的に聞こえるかもしれないけど、確かにある意味そうかもって思えたし、あんな風に捉えて伝えてくれる人がいてくれるって良いなって

私はMale to Female のトランスジェンダーかつレズビアン(女性が恋愛対象)ということでダブルマイノリティだから厳密には違うのかもしれないけど、被る部分もとっても多くてすごく共感した

まあ飛び降りでもしないと分かってもらえないのか、飛び降りてなかったとしても、みんなどうすべきか気付けたの?とか突っ込みたくもなるけど、それでもね 

実際に耐えられずに自殺しちゃうネット上のマイノリティ友達とか、それが実は自分より年下のまだ幼い子だったとかそういうシビアな現実も伝えてくれてるし そういう色んなマイノリティの置かれてる現実の問題を上手に一つの映画の中で配置して伝えてくれることもすごいし感謝したい

飛び降りた後、学校で同性愛について考える授業の様子なんかも、最初え?!これ実際の現実の高校生の授業撮った?!って思うくらいリアルな空気感とコメントでキャラクター出てきて、あ〜やっぱりこれも普通に今までの続きか、演技うまっ!脚本うまっ!演出すごっ!って思った


主役3人が本当良かった!!キャラとしても愛したくなる人だったし、みんな本当にいそうな感じでそこは小野とか他の脇役含め演技上手い人でビチっと固めてくれた作品だったのかなって

前田旺志郎の出演作品は、今年数回見る機会があったんだけど良い俳優だね 

そしてそもそもこの作品見ようと思ったのは最近山田杏奈を好きになったからなんだけど、山田杏奈今作でも相変わらずとんでもなく魅力的で恋する姿も守ろう支えようとする姿も本当に可愛かった✨やっぱりあの声には惹かれずにいられない!!

主演の神尾楓珠は日本の作品あんまりみないからなんとなく名前は聞いたことある程度なんだけど、この人もすごく良かったね 若干北村匠海感もありつつそれよりはスッとした感じもあって

最後の駅でのショットも空の色がとても綺麗で

青春映画としても完璧だし、セクシャルマイノリティの映画としても申し分ない!!

日本では貴重な上質なレプリゼンテーション

あ〜 本当思わぬ良い出会いだった…
普通にセクシャルマイノリティとか抜きに映画好きという目線でも好きになっちゃったこの作品

うまく良さを書けたかな?心配 拙い表現力で申し訳なくなってくるレベルの感動でした

多くの人に見てほしいです
ありがとう
Reno

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