昇り龍天覚寺

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎の昇り龍天覚寺のネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

・まずこの世界のリアリティライン(妖怪の立ち位置)が分からない。
最初に横溝正史的な田舎の因習一族ミステリを匂わせて行ったのに、どんどん大味な妖異能バトルになって、萎えた。
てか中盤の急に作画すごくなった(なんか1人すごいアニメーター持ってきたのかな)シーン、すごい肉弾戦だけどラスボス戦の大味っぷり考えると、もう中盤から鬼太郎のオヤジは髪伸ばして無双しといたらよかったのに、と思ってしまった。

・作画がショボい。
子供向けなのか女性オタク向けなのかどっちつかずな絵柄。ホラー描写グロ描写も全部なんかあの絵柄でやられたら「あーね」て感じ。前の日にたけしの首見てたから余計。
00年代の劇場アニメなら許されそうだけど、地上波でクオリティ高いアニメがガンガン量産されてる今これは…と思ってしまった。
予算が無いんだろうとは思うけど。

・キャラが浅い。
闇堕ちして豹変するキャラが全部目をひん剥いてキヒヒヒヒ!!みたいな感じで、ひぐらしの鳴く頃に?とかから何も進歩がない。浅い。表面的。
飄々とした鬼太郎の親父が急に熱血主人公モードになるのも意味がわからない。登場人物が物語の都合のいい道具でしかないように感じた。
2人の友情、ブロマンス要素も女オタクを動員するためにとってつけられたように感じた。