戦後間もない昭和31年の日本。
血液銀行に勤める水木は、当主を失った政財界を支配する哭倉村の龍賀一族の元を訪ていた。
跡目相続に揺れる一族だったがその裏には一族の恐ろしい秘密が潜んでいた。
遂には殺人事件まで起きてしまったその村で、水木は妻を探す不思議な青年“ゲゲ郎”と出会う…というお話し。
保守とかリベラルとか、資本主義とか共産主義とか、民主主義とか独裁主義とか、社会や国の在り方には様々な形があります。
だけどどれが最善なのかと考え出すと、考えれば考えるほどにわからなくなってきます。
じゃあ結局どんな国が良い国なのかってじっくり考えてみると、それはきっと妖怪が見た時に「良い国だなぁ」って言ってくれる国なんじゃないかと思います。
今の日本を妖怪たちが見た時、果たして彼らはそう言って笑ってくれるでしょうか？
