子供の頃に観ていた『ゲゲゲの鬼太郎』。鳥取県の境港に連れて行ってもらって水木しげる記念館にも昔行った記憶。キャラクターの花札で遊んだのも懐かしい。
昭和31年。鬼太郎誕生秘話。こんな逸話があったとは。
哭倉村の龍賀一族。その一族が経営する龍賀製薬。そこで作られる血液製剤M。その製剤に隠された謎とは。
ここでの主人公は後に目玉おやじとなるゲゲ郎と呼ばれる鬼太郎の父親。そして龍賀製薬の担当者である帝国血液銀行の水木。
両者の関係も物語が進むにつれて良くなっていって好きだった。
ゲゲ郎が幽霊族の末裔であることが明かされるが妖怪という表現が出て来ずあくまで幽霊とされているのが面白い。
やがて龍賀一族内で様々な奇怪な事件が起こり核心に迫り鬼太郎誕生に帰着する。
PG12だからかなかなか過激な描写もあって大人でも楽しめる作品だった。
いやむしろ本作は冒頭にも書いたが子供の頃に『ゲゲゲの鬼太郎』を観た人にこそ観て欲しい作品といえる。
ラストが好きでエンディングの漫画も良かったな。
血液製剤Mって効力的にヒロポンやなって思った。