鬼太郎の父が目玉おやじになる前の話で、大人向けの鬼太郎
舞台は戦後すぐの村で、その村に訪れた銀行員水木と鬼太郎の父ゲゲ朗とで、村とそこで起きる殺人の秘密を探る
ミステリーぽさもあり、昭和の日本の作品を思わせる空気感と描写
現代の話で過去の話をサンドイッチした構図でちゃんと鬼太郎に繋がるようになっている
話は妖怪ももちろん出てくるがどちらかというと人間の怖さがメイン
村の悪しき風習と人間の残酷さを中心に扱ったホラーで、しっかり非道でありちゃんと人も殺される
一族の娘と息子が共に不憫すぎて、来世では幸せになってほしい
鬼太郎の父が意外に強くカッコいいし、アクションシーンの書き方が和風感と疾走感が両立していてかなり好き
人間メインの話にして大人向けに昇華させた鬼太郎の世界観をうまく落とし込んだストーリーはかなりクオリティ高くやってのけている
