このレビューはネタバレを含みます
性被害者はフラッシュバックする恐れがあるから、閲覧注意表記した方が良いと思う。
確かに胸糞悪い話なんだけど、似たような話で以前手塚治虫の《奇子》を初めて読んだ時の衝撃が強くて、免疫があるというか、正直そこまでインパクトはなかった。そんなにハマらなかった。
日本の気持ち悪さが詰め込まれたストーリー。家父長制、男尊女卑、近親姦、極右、権威主義、全体主義。静かな怒りって感じ。淡々と。
幽霊や妖怪よりも、生きてる人間が一番怖くて悍ましい。人間の方が獣。
呪詛は必ず返ってくるし、ツケを払う事になる。
ゲゲ郎は岩子に会えたけど、岩子は血液を搾取され続け、変わり果てた姿になってしまった。
話が綺麗に繋がってる。
最後、消えた岩子とか謎は残ってるけど。水木の記憶喪失や白髪化は、狂骨に襲われたりストレスによるものかな。