りらてぃ

桜のような僕の恋人のりらてぃのネタバレレビュー・内容・結末

桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

映画化が決まってから暫くして原作を読んで、、今回オンライン試写会が当たったあとは読み返さずに映画を観ました。
まず桜の描写や背景が綺麗で映像にとても引き込まれました。合間に入る桜の映像の使い方も素敵でした。
2人の出会いも原作通りで前半は、どんどんお互いに好きになっていく過程にキュンキュンしながら観ました。
中島健人くんが演じる晴人のオドオドしたちょっと挙動不審な感じも、明るくて強気な美咲さんを演じる松本穂香さんも原作を読んだままのイメージでした。
中盤、美咲の病気がわかってからの展開からどんどん切なくて、お兄さんの彼女役の桜井ユキさんと美咲とのシーンは全て泣いてしまいました。(特に毛染めのシーンと車のシーン、退院した後の家のシーン)原作でも好きなシーンだったのでそのまま映像になっていて観ていて苦しくなったくらいです。
お兄さんが美咲をおぶって階段を何度も何度も登るシーンも泣いてしまいました。
最後の2人の雪の中の晴人と美咲の再会シーンは1番泣きました。美咲の晴人に気付いてほしいけど、やっぱり気付かれなくてよかった。っていう切ない笑顔とありがとうに見えて凄く泣けました。(後からの晴人への手紙でその事に触れてないことからやっぱり気付かれなくてよかったんだって気持ちの方が美咲は強かったのかなって思いました)あの時に気付けなくてあれは美咲だったんだ!って美咲の部屋で初めて気付いて嗚咽して、その後うなだれて立ち上がれなくなるほど落ち込んでしまった晴人が、そこから最後まで晴人に対しては明るく前向きだった美咲の手紙を読んでから、、ゆっくり立ち直っていく描写や演技もとてもよかったです。
最後の写真の師匠の及川光博さんがふいに撮った晴人の表情が、なんとも言い表せない表情をしていて、、僕はこれからも君の事は忘れないけど、それでもこうやって生きていくよ。って言ってるような表情に私には思えて悲しいんだけど爽やかなエンディングシーンでとてもよかったです。
原作で割と好きだった先輩カメラマンとのシーンなどがなかったのが残念でしたが、映画には全部詰め込めないし、必要な重要な場面は全部描かれていたのでこれでよかったのかなと思いました。
最後に松本穂香さん演じる美咲が晴人が惹かれて好きになったのがよくわかる本当に前向きで明るくてキュートな女性を演じられていて私も好きになりました。後半の老いてしまった美咲の演技も全て凄くて本当に引き込まれたし、女優さんて凄いな。って思いました。
中島健人くんの晴人くんも最初の方の話し方とか歩き方とかご飯食べてるところとか、ちょっとした喜び方が原作でイメージしていた少しダサい晴人のままで、、でも段々と美咲と付き合ってから自信もついてきて少しずつ堂々としていく感じも凄くよくて健人くんも役者だな。凄いな。って思いました。
今回は試写会でエンディングのミスチルさんの永遠が聴けなかったのが残念だったので、改めて配信されたらNetflixでエンディング曲付きでゆっくり鑑賞したいです。
長くなりましたが、この映画を観ることが出来て凄く泣いたけど、とても幸せな時間でした。2人を見て私も日々いろんな事を諦めずに頑張って生きていこうと思いました。
りらてぃ

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