このレビューはネタバレを含みます
2クールドラマをifストーリーとは言え2時間映画でどう描き切るのかと思っていたけど案外良く纏まっていて良い作品だと思った。翔太の言動にはストレスフルだし、相変わらず細部は雑だけど、まぁ終わり良ければ良し。
黒島の例の断るシーン、観ていてやり取りにどこか違和感を覚えたが、そこが伏線として後に聴いてくる。そして今までの自分とは違うという言葉が、発言者が二階堂ではなく神谷相手であることで、意味が真逆というカラクリも良い。ドラマではただ利用されただけのようにも思えた二階堂が、映画では確かに黒島の救いになっていたのだ。黒島の成長を描いてくれたのは視聴者側の救いにもなったと思慮。
交換殺人が回避されたきっかけは翔太のマンション会での一言。さらに遡ればジャンケンという。たったそれだけのこと。そんなことを考えた良い観了後感だった。