けーすけ109

そして僕は途方に暮れるのけーすけ109のレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
3.5
逃げて逃げて逃げ続けるそんな風に生きてきた
「親父みたいには絶対になりたくない」
現状はいかがなものか鏡越しに自問自答する
逃げてばかりではいけないのかも知れない
むしろそれを楽しむくらいが丁度良い
「おもしろくなってきやがったぜ」


浮気がバレて彼女に問い詰められる→逃げる
友人宅に転がり込み愛想を尽かされる→逃げる
先輩の悪ノリにガチでキレる→逃げる
終わりの無いループ
負の負債が積もり続ける確変状態


ふと我に帰る一瞬がある
今のままではダメだと力強く思う
でも行動できない
ただ逃げる方が楽だから
冬の寒い時の朝の目覚めも同じだ
このまま布団の中で永眠していたい
でも仕事に行かなければならない
布団の中から出たくない
どこかの時間で割り切って朝日を浴びて
無理やりからだを起こす


時間を忘れる時があってもいい
特に何を考える訳でもない日があっても良い
けれど時間は過ぎていて
周りの景色や日常は気づかない間に
長い時間をすごしていて
振り返る時があっても良い
しかしながら前を向いて歩かなければならない
周りは絶えず脚を動かしているのだから
停まっている目の前の景色では見えない
そんな情景が待っているから
けーすけ109

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