Jun潤

そして僕は途方に暮れるのJun潤のレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
2.7
2023.01.16

藤ヶ谷太輔主演作品。
情報の公開から解禁まで時間がかかった印象。
予告を見てみればなにやらダメ男が色々しそうな雰囲気。
大好物ですありがとうございます。

フリーターの菅原裕一は彼女の里美と同棲中。
浮気がバレて里美に詰められた裕一は荷物をまとめて部屋を出て行ってしまう。
幼馴染や先輩の家を転々とする裕一は、姉の家や実家に転がり込みながら、自分自身のことと自分の原点に立ち返る。

うーん、ちょっと思っていたものと違ったかな、、。
愛されるダメ男ムービーというよりは嫌われるダメ人間映画。
お手軽☆ダメ人間クッキング!
甘やかす両親の元に生まれ、なんだかんだ仲良くしてくれる友人、面倒を見てくれる先輩、ヨイショしてくれる後輩、好きでいてくれて養ってくれる彼女を用意すれば、ハイ完成。
いやそうじゃないんだよなぁ。
そうなるように養殖されたダメ人間ではなく、ナチュラルボーンかつ何故か愛される要因がある、それこそが僕が好きなダメ男なんだと改めて考えました。

あとは、序盤の生活の描写からダメ人間なのは分かっていましたが、どうにも居座る場所を変える際のスポット的な場面の描写のみで、普段の生活の描写を出してキャラクターを深掘りしていく過程が抜けていた印象です。

また、直前に素晴らしい映画音楽の作品を鑑賞していたため、やはり特定の場面にしか流すことのできないザ・邦画な劇伴曲や、音量のデカさはいつもより感じました。
他の場面を観ていたら、普段のイメージを覆した藤ヶ谷の演技があっても、ジャニ主演あるあるなギャラ優先の粗い作り感は否めませんでした。

キャストについても、今をときめくフレッシュなキャスト陣でも、実力のある安定キャストでもなく、なんとなく’10年代の平成キャスティングな感じがしました。
Jun潤

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