冷戦時代のソ連占領下のエストニアが舞台ってことで見始めたら全編英語だった。イギリスと合作なのね。
若き兵士が新たに赴任してきたパイロットと恋に落ちる。元々思いを寄せる女性もいて、ちょっといびつな三角関係みたいになっていた。
ソ連で同性愛は犯罪、しかも厳しそうな軍隊じゃ見つかったら恐ろしいことになるよね…とヒヤヒヤした。
皆が自分の思うように生きたいから三角関係ゴタゴタは避けられない。誰かがどこかで身を引くとかではなく、彼らは苦悩しながら思いを貫いた。
第三者目線だとあの人がああすればいいのにと思うことは多々あったが、恋愛はそう上手い具合にいかないことがよくあるので、彼らの抱えた矛盾や悩みは少し分かる気もする。
特殊な状況じゃなかったら彼らはもう少し幸せだっただろうか。それか短い期間濃密な時を過ごして幸せだっただろうか。
人生っていろいろあるけどその積み重ねがあって人間形成するし成長していくということを改めて思う。
根底にあるのは普遍的な恋愛。時代に翻弄されながらの純愛。胸が苦しくなるやつ。