このレビューはネタバレを含みます
どの時代・人種・場所でも、生き方を世間や法律で許されない人たちがたくさんいるんだよな……とまず思った。
回顧録自体が多少は本人主観の美化されて、更に映画化にあたって脚色はされてるだろうけど、バレたら即刻社会的死しかない世界で逢瀬を重ねるセルゲイとロマンがどれも画になりすぎるし、王道すぎた。
世間体とキャリアと郷里愛、そしてセルゲイへの愛情を手放さずにしようとしたロマンだったけど、都合のいい生き方をしたい男って印象が残ってしまう。
かといってあの時代・環境でどうするべきだったのかは難しいけど。
「大いなる自由」のハンスのように刑務所で2人過ごすわけにもいかないし。
役者になったセルゲイのもとへロマンが訪ねたシーンで、亀裂の入った壁に二人並んだ姿がこの先の運命を暗示してた。
