「黒い棘と薔薇、血と涙」
「分別のある人が最もしてはいけないこと、ウソをつくこと。尊敬できる人も真実の愛も見つけられなくなるから」
「言葉と行動、思いと生き方は異なる。愛する人を傷つけたくない。全ての人を同時に愛することもできない」
自由、平等、基本的人権が、形を変えて世界中で侵害されている今、〝愛すること・愛されること〟という、普遍的で基本的な人権を自認し、尊厳を持って自由に生きられる世界を作るための指針となる作品だった。恐れを克服し、自分の心に忠実に真の愛を貫く姿を見せてくれたセルゲイは、愛の力そのもので、冷戦下で勇気と人生への喜びを持って生きた気高い人だったことがわかった。