mylife

ノーカントリーのmylifeのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.7
レビューした後ではあったが、はたまた再鑑賞したので投稿を編集してみた。元々、個人的にもコーエン兄弟の作品は大好きで当時からよく観ていた。

もうめっちゃ個人的なコトだが再び映画の作品自体ををレビューしてみたいと思えるようにもなった貴重な作品でもある。

実は…映画から少々離れていたトキが数年間あり本作が何気に懐かしくなってテレビ深夜放送を録画したのが余りに面白くて、その時は繰り返し何度も観ていた。

だが、それだけでは飽き足らず、この気持ちを文字にして残したいと考えたのがきっかけであり今に繋がるようにもなった思い入れの強い作品だ。

さてさて、物語的には大金を掴んだことによりギャングに追われる羽目になった男の顛末のお話。しかも、その迫り来る殺し屋が“最恐”であるのが本作の最大の特徴。

ボンベ片手に登場したアントン・シガーの存在感たるや…何度観てもインパクトがあり過ぎてもはや圧巻。台詞や外見も底知れぬ不気味さが後を引く感じでもあった。

そして、第三者のウッディ・ハレルソンの登場と語りによりアントン・シガーの強烈な個性がひしひしと伝わってくる感じかな。

追う側の保安官トミー・リー・ジョーンズの存在感も見逃せない。いぶし銀の存在感でありリアリティさを演出するかのよう。ウエスタンハットも良く似合う。

コーエン兄弟らしくクライム具合も秀逸で娯楽性を一切排除した作り込みも個人的には好みだ。それにしても、ハビエル・バルデムの怪演は実に見応えあった。コイントスのルールや独自の武器、独特な口調も相まって目が離せない感じでもあったのだ。
mylife

mylife