たろさ

ノーカントリーのたろさのネタバレレビュー・内容・結末

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

銃撃戦があった麻薬取引の現場にモス(ジョシュ・ブローリン)という男が偶然遭遇し大金を見つけ持ち逃げする。殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)は彼を追う。


主な登場人物は、金を持ち逃げしたモスと彼を追う殺し屋のシガー、事件を追う保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)。彼らが出会ったときにどんな化学反応があるのかと思ったが大して絡まない。ベルはニアミスはするが結局シガーにたどり着けない。主人公モスの死亡シーンの描写が一切ない。意味ありげにカーソン(ウディ・ハレルソン)が登場するも見せ場は特になくあっさりと退場。かなり変わった展開だがコーエン兄弟らしくておもしろい。
音楽がほぼない。緊張感があっていい。
殺し屋のシガーの印象が強烈すぎる。おかっぱ頭、面倒くさい話し方、独自ルールに則って殺人をする、武器は牛を殺す用のキャトルガンとサイレンサー付きショットガン、一般人だろうとやたらめったら殺す。一度見たら忘れないインパクト。

冒頭の殺人シーンが、「サウスパーク」でくまのプーさん殺害シーンのパロディに使われていて笑った。

邦題の「ノーカントリー」は悪い邦題。意味がわからない。原題は"No Country for Old Men"。直訳すると「老人のための国はない」。「年寄りには生きづらい国」と訳してもいい。
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