コブラ

ノーカントリーのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

トミーリージョーンズが言う
『人が敬語を使わなくなるとたちまち世の中が悪くなる』って先に観た「26世紀青年」のことの様でね。
たまたま観返した2本だったけど妙にシンクロ。


逃げる者、追う者、前二者を追う者
の三者視点で綴る今なお続く米国の 終わりの始まり (コロナ関係各種支援の申請はほぼオンラインで、オールドマンの居場所が既にないうちの国も同じだが)。

ハビエル・バルデムの異物っぷり、ジョシュ・ブローリンのイナタさ、テキサスの乾いた大地。
それらが浮かび上がらせる彼の国の病。

川で濡れたガバメントを撃つ時の所作やショットガンのソードオフシーンでジョシュ・ブローリンの歴戦感を演出したり、シガーのレミントン散弾には異様にでかいサプレッサー付けたり、屠殺用のエアガンを駆使して殺戮したり、散弾で撃たれた太腿を自ら縫合するシーンとか、毎度の事だけど銃器周りへの拘りは異常。

そういう細かいディテールへの目配せを忘れないところがこのシンプルなお話に厚みを持たせてるんでしょうかねえ。
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