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ライダーズ・オブ・ジャスティスのukのレビュー・感想・評価

4.2
日々の些細な選択、出来事がその後の人生に大きく影響しているかもしれない。いわゆるバタフライ・エフェクト。
何事にも必ず《解》が存在するはず、とアルゴリズムに執着した科学者たちの顛末を描いた異色の復讐劇。
シンプルな復讐劇かと思いきや...の展開が良かった。
デンマークが生んだ世界的俳優マッツ・ミケルセンが主演を務める。

軍役で家族と離れ離れに生活していた軍人のマークス(マッツ・ミケルセン)だったが、列車事故で最愛の妻を亡くしてしまう。
列車事故の生き残りでもある最愛の娘マチルデの元に帰還するマークスだった。
そして、その列車事故に乗り合わせていた科学者オットー。オットーはその事故の犠牲者の1人がギャング組織ROJ(ライダーズ・オブ・ジャスティス)の1人で、近々ROJが起こした事件の重要な証人として出席することが決まっている事を知る。
警察は列車事故を調べた結果、テロの可能性は低いと断定。
その判断に納得のいかないオットーは警察に仮説を説明するが取り合ってもらえない。
結果、オットーは被害者の夫であるマークスと接触し、その可能性を伝える。
そして、元軍人と科学者チームvsライダーズ・オブ・ジャスティスの復讐劇が始まるのであった...という物語。

偶然にも必ず《解》があると信じるオットー。そして、科学者仲間でもあるレナートとエメンタール。
心に大きな傷を負った元軍人マークス。
色んなことが重なって起きてしまった出来事と呼べる作品。
よくある映画のような展開じゃない点が逆にリアル。実際にこういうことも現実では起きているのかもしれない。そう感じさせてくれる映画。デンマークの映画賞を受賞したことも納得の作品。
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