このレビューはネタバレを含みます
以下、映画を貶しておりますので、ご気分を害さないためにこの映画のファンの方はここでお引き返しくださいませ。
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前評判が高かったけれど、結局映画館に行けなかった本作。配信でようやく鑑賞しました。観客は「トラウマや欠点を持つが故にやさしさ満載の、クズっぽくも愛すべき変人たち」に共感するのでしょう。この映画が好きな人はたくさんいるだろうなあ、ということは想像に難くありませんが、残念ながら私の好みではなかったです。
そもそも映画のジャンルとしてアクションなのか、オフビートなコメディなのか、家族ドラマなのか、見ていて軸足が定まりませんでした。まあ制作側はその辺のミックスを狙ったのでしょうけれど。
お話は列車事故をきっかけに、トラウマを抱えた変人たちがLOJなるギャングへの復讐のためにチームを組んで、、、という展開です。
変人たちのオフビートなやり取りが笑いどころなのかな~と思いつつ、一向に笑えず。トラウマを抱えた登場人物たちの間に次第に友情が芽生え、お互いに支え合って、、みたいなノリが共感しどころなのかな~と思いつつ、各人のキャラ設定がわざとらしく感じ、「やさしさ」満載のセリフも説教臭いというか、セラピストっぽいというか、まったく響きませんでした。娘との葛藤も、どうでもいいや。
結局全ては空回りだった、けど街のギャングは一掃したし、仲間もできて楽しくほっこりメリークリスマス!で映画は終わりますが、なにそれ。
本作、なぜ入れ込めなかったのかな~と思うに、製作者側の「登場人物たちへの共感圧」を感じたからだと思います。なんか、設定やセリフが一々クサイんですよね。。(ソレハオマエノココロガヒネクレテイルカラダロウ、という声が聞こえてきますが)
まあ、ジャンル関係なく面白ければそれでいいのですが、残念ながら、この映画は私の好みとはかけ離れておりました。。。一応最後まで見たのですが、あ~、なんかムシャクシャします。もう明日はステイサム兄貴の「アドレナリン」また観よう!