ノノ

都会の女のノノのレビュー・感想・評価

都会の女(1930年製作の映画)
3.7
都会の喧騒、ウェイトレスとしてこき使われる毎日にうんざりして田舎で小麦農家をしている男に嫁いだ都会の女。ただ、嫁ぎ先は男尊女卑、家父長制、都会よりも若い女がとことん搾取される世界だった。ラストは一度逃げた父親の元に2人で帰る。そして父親は2人に許しを乞う。ムルナウって何がなんでもみんながハッピーみたいな終わり方が好きなんだな。元に戻らない方がいいと思うんですけど…最後にレムが農場の扉を閉めるんだけど、嫌な予感しかしない。また閉鎖的な環境で女性が雑に扱われる状況を繰り返す気しかしないよ〜
登場人物の心情を映像で見せるという面においてやっぱりムルナウは誰よりも優れている。
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