このレビューはネタバレを含みます
よく見る映画系YouTubeのサロンシネマで絶賛されていたので気になって鑑賞。
「さかなのこ」観て勝手にのんさん特集やってるものあって。
コロナ禍で、誰に怒りをぶつけていいかわからない閉塞感。このリアルな今の感情がきちんとスクリーンに収まっているのがすごかった。
母親や父親、妹を使ってコロナに異常なまでに反応する人を嫌味にならない程度に非常にポップでコミカルに描いていたのもうまいなぁと。
ストーリーは気をてらったところもなく割とわかりやすい仕上がり。そこが逆に好感。女友達同士の友情の深さだったり、学校って言う場所の青春であったり、そしてそれをコロナ禍で奪われていると言う怒りにも似た感情だったり。伝えたい事と作品の世界観がブレずに一貫している構成が綺麗ですごくいいと思った。
しっかりした構成の上に幻想的なリボンの演出が効いていて映画としてもとても綺麗だった。美術の方他にどんな作品があるのかなぁととても気になった。