葉月

エンドロールのつづきの葉月のレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.8
映画の光に魅了された少年が映画を【つくる】話。ニューシネマパラダイス+スタンドバイミーで個人的にはめちゃくちゃ刺さりましたね。

インドの文化や風俗、社会情勢が分かり、RRRがヒットしてる今、ぜひ合わせて観たい映画。

没落してもプライドだけはある父親は

「映画づくりは高貴なバラモンがつく職ではない」

といい、それに対して先生は

「今のインドにある区分は二つだけ。英語が話せる層と話せない層だ。したいことをするために必要なことも二つだけ。英語を身につけて、街を出るんだ」

と主人公に教える。

「ラストフィルムショー」というタイトルの通り、セルロイドフィルムからデジタルに変わる映画史の変わり目(本当にフィルムの最期を映しているところに泣きました)それとともに、現在のインドの社会問題も鋭く取り上げています。

監督の実話で、実際に映画技師だった年上の友人の言葉だそうですが、ファザルさんの

「映画は物語。政治家は票を集めるために語り、商人は物を売るために語る。重要なのは何を語るか」

という言葉もとても印象的でした。
葉月

葉月