ねこ

クレッシェンド 音楽の架け橋のねこのレビュー・感想・評価

3.5
どうなることかと期待して観ていたのだが、これほど重いテーマに決着をつけるきっかけを、あんなに軽率でくだらないことにしてしまうとは
驚きというよりも失望してしまった
確かに現在進行形の難問になにがしかの答えを提示するのは難しいことだろうし、現代では非常にありがちな行為ではあるのだが、本作にそれは似つかわしくないとしか思えなかった

逆に感心したのは慈善活動家の女性だ
金あり、教養あり、善意あり
思いつきで手を差し出し、見込みがないとわかればサッと引っ込める
まるで先進国とやらそのものではないか
実に皮肉の効いた面白い存在だった

芸術やスポーツに国境はないなど嘘っぱちだと知ってはいるが、その通りだよと清々しい気持ちで言えたならとも思っている
ねこ

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