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クレッシェンド 音楽の架け橋のktyのレビュー・感想・評価

4.6
イスラエルとパレスチナの若者達が共に演奏する楽団の物語。

誰の言葉か忘れたけど、ヒストリーとはhis story。書き手の書く物語。書き手の選んだ物語が歴史を構成する。だから書き手の選ばなかった事実は歴史から抹殺される。

両国の若者が掲げる歴史観は平行線で歩み寄ることはないだろう。なぜなら彼らの歴史の悲劇は、家族の歴史の悲劇として伝承され続けるからだ。

現在のイスラエルとハマスの紛争は更に両国間の憎悪を深めていると思うと、2019年に本作が制作されたことすら奇跡かもしれない。

冒頭のパレスチナガザ西岸自治区が、今やイスラエル軍の爆撃で廃墟になっているかと想像すると胸が締め付けられる。

ムービープラス録画
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