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テーラー 人生の仕立て屋のNDBDのネタバレレビュー・内容・結末

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「おまえは仕立て屋だ。お針子じゃない」と咎める父親に「仕立ててる。同じだ」と特に声を荒げるでもなく答えるくだり、あまりにもあっさりしてるんだけど、あれが映画の本筋なんだなと思う。やってることを否定されても、怒ったり店を潰したのは父の古い商売の仕方だと言ったりとかはせず、でも自分のやることは曲げない。

店は結局差し押さえられ、屋台は壊され、それでもトレーラーハウスで移動店舗を作り、どこにでも誰にでもウェディングドレスを仕立てに行く移動型の職人として新しい人生に向けて走り出す。「高級紳士服の仕立て屋が50歳でウェディングドレス作りに転向」というの、見た目のインパクトとか内容のギャップもあるけど、「人生の門出を祝福する仕事」を選んだことが彼自身の新しい門出につながってるのが好きだなと思った。
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