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コーダ あいのうたのavviのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0
シアン・ヘダー監督作品。
学生生活の傍ら、CODA(Children of Deaf Adults)として家業である漁業を手伝うルビーは、あるキッカケで合唱クラブに入り名門音大を目指すことになる。CODAとして家業に従事するか、夢と自由を追うかで揺らぐルビーとその家族を描いた『エール!』の傑作リメイク。
間違いなく今年ベスト級。耳が聞こえないことを"障がい"でなく、"違い"として描いていたり、実際のろう者の俳優を起用している点が素晴らしい。健聴者とろう者の間に家族ですらある壁や疎外感の描きも良い。手話によるコミュニケーションは美しく感情豊かであるのが、自分のような健聴者でも理解できる。コンサートでの演出は、映画的経験としても素晴らしかった。ユーモアもあり、エモーショナルな作品でもある絶対必見作。
作品のバックグラウンドや、ろう者の写真家の方が寄稿した文章などが読めるパンフレットも必読。
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