とてつもなくいい映画だった。見終わった後もその日一日は思い出してはウルウルしてた。
家族の中で唯一の健聴者のルビー。小さい頃から家族の支えとなることが当たり前だった少女が歌の才能を見出されて、初めて自分の道を歩き出すストーリー。
設定はともかく、展開的には王道中の王道だけど、一人一人の演技とキャラクターが立っててすっごく良い！
漁師一家なだけあって、主人公含めなかなかお下品な面もあって、ちゃっかりした親友とか、プライド高く密かに情に厚い先生などなど、全員魅力的。
兄貴の全身から訴えるかのような手話のシーン。
ママとベッドで語り合うシーン。
パパがルビーの喉に手を当てて心を決めるシーン。どれもが素晴らしい。
ルビーも当てにされて家族の犠牲になってきたというやりきれない思いもあっただろうし、兄貴だって耳が聞こえないことでどんな気持ちで妹に頼ってきたか、背中を押したか。。。書いてる今でもウルウルしてきた。
コンサートのシーンなんかは、思い切った演出で、私は嗚咽を押し殺すのに必死だったわ。混んでる映画館だったらやばかった。
ぜひ多くの人に見てほしい一本。
