話の筋はすぐにわかるのに、分かっていたって泣いてしまう。
涙腺が弱いからと、観るのを躊躇していたことを悔やんだ。
エミリア・ジョーンズの力強い歌声が素晴らしい。ありのままで真っ直ぐな家族、お互いにストレートに言葉を伝えることできる家族が美しく見えた。
かつて、喧嘩したり笑ったり泣いたりしながらいつも背中を押してくれた、私自身の家族のことまで思い出し、涙が出た。
学校のコンサート、その後の父親との2人のシーンは見終わって時間が経ってからも思い出すだけで胸が詰まる。
聾者だからといって卑屈にならないという力強い言葉、家族との関係性、自分の好きなことを精一杯頑張ること、どんな境遇の人にも共通する普遍的なテーマとして、誰にでも伝わるように描いたことが何よりも素晴らしいと思う。