このレビューはネタバレを含みます
聴覚障害を持つ家族の中で唯一耳の聞こえる女の子ルビー。家族の生業である漁業の新事業を支えたい想いと、自分の大好きな音楽で進学をしたい想いの間での葛藤が描かれる。
終盤までは両親が自己中すぎてルビーに何もかも背負わせすぎやろって腹がたつ。
仕事を成功させるにはルビーの耳が必要、且つ自分達は聞こえないから娘の歌の才能にも気付けないならしょうがないかもしれないが。
ただ、そんな中でも兄貴の自分がなんとかしてやるって優しさが良かった。
そんなこんなでルビー可愛そうとしか思ってなかったが、終盤の感動を誘う演出の数々は素晴らしかった!
無音の演出、聞こえないながらも周囲の観客のリアクションを見ながら娘のパフォーマンスの成功を感じて喜ぶシーン。
父が娘に手を当てて振動で娘の歌声を感じ、娘に受験させることを決心するシーン。
受験で伴奏に駆けつけてくれる先生。
本調子でない事を察してわざと伴奏を間違えてリラックスさせてやり直しを図るシーン。
心配でなんとか娘のオーディション会場に入り込もうとする家族と、家族を見つけて家族に想いを届けるように見事な歌声と手話を披露してみせたルビー。
最後の、車を一度おりて家族とお別れのハグをするシーン。
終盤の家族愛は感動した🥺