とても良かった。
聴力にハンデを抱えている家族と、
それを支える少女の物語。
幼い頃からしっかり者の彼女に、
知らず知らずのうちに甘えていた家族。
その家庭を飛び出して、
自分の可能性に挑戦してみたい彼女。
どちらの気持ちも共感できるだけに、
すべての登場人物たちに感情移入してしまう。
目の前の家族に伝えようと、
ただそれだけのために懸命に唄う彼女を観ると、
自然と涙が溢れてしまう。
おそらく誰もが、
あんな家族を望んでいることだろう。
観終わったあとに、
思いっきり湖に飛び込みたくなるような、
清々しく優しい映画。