Rii

コーダ あいのうたのRiiのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.7
記録400本目。
ずっとお薦めしてもらっていて、
これにするって決めてた!
観てよかったです…!

でも、良かったからこそ、
観ながらいろんなことを考えててしまって、なかなか、簡単にレビューの言葉が出てこない…(いい意味で)


たくさん好きなシーンはあるけれど、
何気ないシーンが心に刺さったり、しています
ルビーがマイルズに
"君は完璧でいいな。両親仲良くて家族で事業してて何もかもうまくいってていいな"みたいなことを言われたシーン。

ルビーからすれば、家族は大好きだけど、苦労や葛藤だってたくさんある。
他方、私も自分の家族がうまくいってるわけじゃないから、マイルズの気持ちも分かる。
いろんな形があって、それぞれにいろんな葛藤があると思うから。この映画は、自分以外の家族が聾者というある一つの家族だけれど、きっと、観る人それぞれ思い出す苦労や、楽しかったこと、葛藤、いろいろ重ね合わせて観ることができてしまうから、(映画ってそういうもんなんだろうけど、この作品は余計に自分を投影してしまいやすい気がして)余計に揺さぶられるものがある気がします。私自身、ルビーを観ながら自分の家族との関係やらを思い出してました。


最後、家族が見送ってくれるシーンは
『リトルダンサー』のビリーのパパを思い出しました。炭鉱で働くパパが、最後送り出すシーン。
自分が親になった時、
こういう映画はきっとまた全く違う感情になると思います。
だからこそ、また数年後に見返してみたいな。

ルビーの演技力には圧倒されたし
何より歌唱力、本当に素敵でした…!
歌声だけで感動するから
サントラとか聴いたら涙出そう。
制作の裏側なんかももっと見てみたいな
Rii

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