コーダ あいのうたのamyのネタバレレビュー・内容・結末

演技が良くて歌も上手くて素敵な映画だった。生まれたときから家族が生きていくための責任を負うのは、本人にはそれが当たり前に生きてきたとしても、嘲笑なんか可愛いものだと思えるくらい並大抵のことじゃないと思う。でも、家族がバカにされることに腹を立てるルビーの人間性と、歌と、それに気づいて応援してくれるいい先生とマイルズに出会って、自分を犠牲にする人生に疑問を抱けてよかった。それが歌という手段だったことは、家族にとっては皮肉だけど、親だったらあのコンサートも試験も、視覚からの情報で十分なんじゃないかなと。生活がかかっていて、簡単に応援できるものではないんだろうけど、それでも最後は送り出してくれてよかった。お父さん最後”go”と声に出したのは、ルビーがいく世界は、自分と全く違う世界ではないこと、勇気を出して認めようとしているのかなと思ったら泣けた。