コーダ あいのうたの石のレビュー・感想・評価

隔たりを越えようと歩み寄る姿を、音と言語を用いずに、文字通り視覚的に見せられて、嬉しかった。"普通"のことができなくても、できることはある、と。

最近よく自分が言語にとらわれ過ぎてきたことを考える。
手話表現の際の身体がぶつかり合う音や息遣いの中に、わたしにとっての本当の想いみたいなものがあるのではないかと感じる。
わたしたちが持っていない“言語”がそこにあるような気がしてならない。

社会との関わり方に関しても、彼女のように勇気があれば、と考えてしまう。