『思う存分、呪い合おうじゃないか！』
『呪術廻戦』の読み切り版且つ前日譚にあたる『東京都立呪術高等専門学校』の劇場版アニメ作品
原作読了済み
「渋谷事変」後に本格的な登場を果たす乙骨憂太を主人公にしたストーリーで、原作は新人とは思えないほどに素晴らしい完成度を誇る作品でした。MAPPA製作によるアニメ版『呪術廻戦』は流れるような戦闘シーンの作画とBGMの調和がとにかく素晴らしい作品でした。原作の完成度の高さに加え、アクションに定評のあるMAPPAが劇場版の製作を務めるという事で、確実に良作以上になることは疑いようもないわけですが、予想以上に面白かったですね。原作ファンには、かなり満足度の高い作品になっているのではないかと
劇場版にふさわしいお祭り感
原作『東京都立呪術高等専門学校』で描かれる「京都・新宿百鬼夜行」の描写は尺の問題でかなり割愛されていましたが、作中でも未曽有の呪術テロとして扱われている大事件です。全国の呪術師が総力を挙げて、2000体以上の呪霊を祓うために新宿、京都に集結するというお祭り感は劇場版にぴったりでしょう。アクションに定評のあるMAPPAが、原作で割愛された描写を補完するというのは妥当な判断だと言えます。今回の最注目カードである、特級クラス（もしくはそれに相当する）同士の闘い、乙骨憂太VS夏油傑、五条悟VSミゲルが特に素晴らしい。阿吽の呼吸で魅せる乙骨＆里香コンビ、使役系最強の術式「呪霊操術」で底知れない物量戦を押し付ける夏油傑、「無下限呪術」を乱されながらも体術で圧倒する五条悟、特級呪具「黒縄」を携えて現代最強の呪術師を翻弄するミゲル、4人の魅力が過不足なく描けていて個人的には大満足でした。
アニメ2期楽しみにしています。
