岡山県津山市出身の映像作家・安田啓介。彼は東京で細々と企業のプロモーション映像などの制作していた。そんな彼に津山高校をテーマにした自伝的小説を書いた山本から、これを原作として津山のPR映画を撮らないかという依頼が舞い込んできた。原作の内容は津山高校を舞台にした月子という女性と山本の初恋の物語だ。 映画制作が夢だった啓介は、シナリオ作成のために地元に戻るが、原作にある「月子」という女性と、自分の高校時代に出会った「あの子」の事を重ね苦しむ。あの子とは啓介が高校生の時の初恋の相手。思いを伝えないまま、いつの間にか合わなくなり、そして高校3年生の時に彼女の「事故死」を知る事になった子だったのだ。