2021年アカデミー賞の短編映画賞ノミネート作品。
ジョージ・フロイド死亡事件に代表される白人警官による黒人殺害を、使い古されたタイム・ループモノに取り入れたアイデアが素晴らしい。
知り合ったばかりの女性とベッドで迎えた朝から自宅に帰ろうとする黒人男性が、白人警官の巡査に理不尽に殺された瞬間にその朝に戻る流れを何度も繰り返すという「ハッピー・デス・デイ」みたいな話。さあどうやってループを抜け出すかっていうのが見どころと思いきや、意外な展開に驚いたね。
途中で女性が銃を持ってるっていう会話があって、これは伏線なのかと思ったけど、そうならずに彼が希望を持って進んでいくかのようなラストにかえって強烈な皮肉が込められてると思った。ラストクレジットも含めてBLMのストレートな主張になってたね。
全然関係ないけど犬の自動エサやり器に「バック・トゥー・ザ・フューチャー」冒頭シーンを思い出した。
