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隔たる世界の2人のNOのネタバレレビュー・内容・結末

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

黒人差別はクソ!差別に負けない!という主張一本
それをループものにして観客を引き込ませている
でも個人的にループものは食傷気味で、
早く脱出しないかなあと感じる時間が長かった

所持品検査に応じれば解決しそうなものの、負けずに権利を行使する強い気持ち(後でわかるがこれをしてもおそらく解決しない)
前向きなラスト、明るい音楽
Jackie Brown
良かったです

ただ、現実的な問題を取り上げているのに
非現実要素を利用して黒人殺傷を楽しむ一人の白人警察官というプロットはどうなんだろう。各所で白人警察官が黒人を殺しすぎ問題というよりも、こいつが異常者なだけじゃん…ということになるのでは🤔
車を降りたところまでは、
救済のあるお伽噺で、ワンハリのようなアプローチ
普通に良作と思ったんだけど…
この手法でハピエンにしたいというのと、
俺たちの戦いはこれからだラストにしたい
が喧嘩してグチャグチャになったんじゃないか?

現実に則する不条理スリラーをやるんだったら、
一人の警官に殺させるより、色んな警官にやらせて最後に全員集結してククク…😏ていう方がいいと思います
そうしなかったのは白人警察官=悪はアンフェアだろうという批判を躱すためなのかなあ
とにかく一人の超能力ド変態キラーが警察官の格好をして暴れているだけなので、現実の差別構造を描いているとは思えないです
真摯な作品を撮りたいのかエンタメにしたいのかどっちつかずな感じです

エピローグはあの警官からどう逃げるのかになるんだけど、路上で待機していたのに主人公が現れなかったからさっさとお巡りさんポジション→機動隊員ポジションに改変できる(麻薬の捜査令状もそう)(唯一違う警官に殺させた場面もこやつが作り出していそう)(主人公を中心とした半径何センチかの酸素を失くして窒息死させるような芸当も可能かもしれない)ゲームマスター的力のある人からどう逃げるのか
こういうことを考えさせるんだから、黒人差別問題とズレてきているんだよね

俺はあいつより顔も良いしカネも持ってる!
意味わかんないですし…
NO

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