登場人物は僅か3人、その3人でアメリカの暗部を見事に描く。
〝いつでも・どこでも・何をしていても〟
この悪夢のようなループから逃れんことはできない。
ただ、犬の待つ我が家へ帰るだけなのに
〝あ〜そういう話なら聞いたことある〟
〝ひどい話だよね、あり得ない!〟
そう言ってすぐに忘れ去られる仲間がいる、昨日も今日もこの先もずっと。
ただぶつかっただけなのに
ただ話しかけただけなのに
ただ食べていただけなのに
ただ肌がクロいだけなのに
ただフードを被っただけなのに
この世界が本当に変わるまで、僕は何度でも殺される。僕が代わりに殺されるから、もう仲間を殺さないで欲しい!
「隔たる世界の2人」は永遠に交わることは無いのだろうか?
30分の短編映画でアメリカの今をリアルに見せる。