栗林55

隔たる世界の2人の栗林55のレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
4.4
【この隔たれた世界から抜け出せ】
「ブラボー!最高だったよ」


凄い‼︎‼︎
実話をエンタメに昇華した作品の中でも最高傑作じゃないかこれは‼︎👏👏👏


カーターは、朝目覚めると、ベッドの中で横には美女。
楽しいひと時を過ごした後、気分良く彼女の家を出る。すると、外にいた警官に、何もしていないのに強引に殺される。
そして目が覚めると、カーターは、ベッドの中で横には美女。


短編映画のエンタメ的な良さもあったし、その中に詰めるメッセージも完璧😊

あらすじ読んで、おっ!タイムループものかな😃と思ってポチりとしただけやったのに、思わぬ大収穫😁

タイムループもののあるある要素もしっかり抑えつつ、短編なので間延びはさせない👍

そしてラストの展開も驚かされた‼︎
どうなる?どうなる?そう来たか!
これぞドモホルンリンクル展開よ‼︎✊💆🏻‍♀️
タイムループものとしても、メッセージ性と組み合わさったことで、割と新鮮な着地に。



⚠️ちょっとネタバレと絡めて、ダラダラ書きます😉



実話と絡めたメッセージ性、めちゃめちゃ良かったね!
黒人差別=タイムループと捉えたのが秀逸。
彼女が言ってたみたいに、僕もこんな状況になったら反撃するという発想が浮かぶけど、カーターは、それは最後まで選ばなかった。
最後まで、なんどやられても、諦めない。

色んな意見はあると思うけど、やり返しても二次被害しか起きない。やられっぱなしなんて耐えられないけど、黒人の方々は今までずっっっと耐えてきた。タイムループのように耐えてきた。これからも負けないぞっていう想いでしょう。

それでも、耐えるだけじゃ解決しない。
でも、直接反撃しても解決しないし、むしろ不利になる。

そこで、この作品や、実際のジョージ・フロイドの事件に共感した人々が増えることで、人数でもあの白人警官のような発想の人々を上回る。
この輪を広げよう‼︎民主主義で勝ち切ろう‼︎

それにしてもあの白人警官腹立ったな😡
パトカーの中では、歩み寄ることもできるかな…という淡い期待をしたけど。
カーターの当然の意見に納得できないっていう、白人の根本的な発想が間違ってることに気づいてないんよね。

それでも必ずいつか解決する。
というか、しなければならない。
映画の存在意義も感じられました😊


ジョージ・フロイド
彼の名前は、無知な僕でも流石に覚えています。
最初にカーターが殺されるシーンは、あまりにも唐突で、怒りよりも呆気に取られるほど凄くリアル。調べたら、彼が実際に白人警官にやられたような流れなんですね。当時の記憶もちょっと残ってたからやろうけど、リアルすぎた。リアルに起こるはずのない…起こってはいけないことなのに。
# SAY HIS NAME



音楽もポップで、エンタメ要素満点ながら、強いメッセージ性を感じられる短編作品✨知らない人にオススメしたくなる作品一位になったかも🙌
栗林55

栗林55